FarsEtrnal

FoneFarsNeo

1章

Link System



「抜かりは無いわね?」
 姉のUlmvUzihが飛び出したのを確認した後に、女性型アンドロイドFarsEternalが口にした言葉に対して、Neoはとびっきりの笑顔をもって答えた。
 二人とも、背はかなり小柄だ。だが似ている点はそれだけではない。FarsEternalのボディ色も、Neoの衣装の色も水色だ。また、二人揃って、コンピュータ・情報処理技術が跳びぬけている。先程も、その手腕を発揮したばかりだ。
 違いがあるとすれば、FarsEternalの髪型がポニーテールであるのに対し、Neoはショートカット、FarsEternalがアンドロイドであるのに対して、Neoが生身のヒトであること位だろうか?悪戯好きなところまでそっくりなのだから、困ったものだ。
「うるるん姉ぇには悪いけど、少ぉ〜〜しだけ寄り道してもらってるよ♪」
 無邪気に笑ってはいるが、やってることははっきり言ってとんでもない。
「私達も、あの娘を助けたいですし・・・何よりもFone姉様をお助けしたいですからね。」
 二人は、大義名分が欲しかったのだ。大手を振って外を出歩きたかったのだ。
 目の上のたんこぶであったUlmvUzihは出かけていってしまった。もはや、二人を監視することはできまい。
「修理屋さんがお仕事終わっても、こっちの方が早く着く計算だからぁ・・・えへへへ♪」
 二人の思考は既に、遠くの場所まで飛び去ってしまったようだ。飛び出せる時を、今か今かと待ち構えていた。

II

「右!」
「みゅ?了解!」
 今現在いる場所へとやってくるまでに要した時間・・・それは確かに二人の計算の範疇だった。計算外の出来事があったとしたら・・・
「みゅ〜〜〜・・・こんな変な生き物がいっぱいいるなんて話、聞いてないよぉ〜〜〜。」
 自生する光苔の影響なのか、うっすらと明るい洞窟内・・・そこに散らばるクリーチャーの骸、地下水の流れが異形のモノ達の体液でほのかに色づいているかの様に見える・・・その中で、奇妙な形の物体を持ちながら、Neoはぼやいていた。
「全敵ノ生命活動ノ停止ヲ確認・・・コレヨリ索敵もーど、及ビ、排除もーどを解除シマス」
 周囲に散らばるクリーチャーの死骸は、全てこの二人によって築かれたものだ。
「う〜〜ん♪この銃気にいったぁ〜〜♪こんな形してて、しっかりライフルなんだぁ〜〜。」
 奇妙な形をした物体はどうやら銃のようだ。
「データベースの情報からすると、ホーリーレイと呼ばれるライフルの様ね。」
 武器名を、携帯端末を利用して調べたFarsEtranalの手にしている武器は対アンドロイド用ライフル、通称『AAライフル』だ。
 二人とも、これらの得物を使うのは初めてだ。だが、組織にいた間に、嫌と言うほど銃器の扱いを仕込まれていただけはある。初めて手にする武器をいとも容易く扱い・・・この結果である・・・。
「それにしても・・・まだ、さっきみたいな化け物でるのかなぁ・・・」
 溜息をついたに対して、Eternalは、いつもがくさっている時にかけるような声音で話しかけた。
「いいアップになるでしょ。ここしばらく、こういった運動は余りしてなかったのだから、いい運動ですよ。さぁ、問題のポイントまでまだ先がありますからさっさと移動しましょう。」
 不思議な縁から、本来は絶対ありえない『』という存在になったアンドロイドに背を押され、Neoは先へと足を進めた・・・

III

「エタ姉ぇ、どっから狙ってるか分かる?」
 問いかけに対してのEtrnalの答えは、予想通りであって、期待を裏切るものであった。
「ダメ・・・一帯に強いジャミングがかけられてる・・・」
「だから、センサー解除したんだ・・・」
 あれからいくつかの区域を制圧した後であった。
 唐突の銃撃。
 もしも、Etrnalがあとコンマ1秒察知に遅れていたら・・・弾は間違いなく二人を直撃していたであろう。
(撃ってくるたびに場所が違う・・・相手は複数?・・・この状況下、複数相手だとしたら・・・勝算は・・・)
 時が無駄に過ぎ去り、焦燥感だけが二人を包み込んでいった。
「ねぇ・・・エタ姉ぇ・・・あたしがおとりになるから・・・」
 Neoの提案は、彼女がその全てをあらわにする前に、Eternalによって却下された。
「相手は複数の可能性が高いわ・・・リスクが高すぎる・・・。」
 それに、強力なジャミングがかかっている状況だ。自分に内蔵されているロックオンシステムの精度が明らかに落ちる。この状況下で相手の急所を1撃で射抜く自信が全く無い。いくらその様に作られているとはいえ、システムに頼りきりな状況になってしまっている自分が情けなかった。
「じゃぁ・・・アレ・・・使おうよ・・・。」
 真剣な顔でこちらを見つめてくるNeoを見て、Eternalは、アンドロイド故に表情に乏しいはずのその顔をこれでもかと言うくらいに歪めた。
アレを使うって・・・Neo・・・あなたアレを使って一番苦しい思いをするのが誰か分かってるの?・・・他でもない、あなたなのよ!」
 何と言われてもNeoは引き下がるわけにはいかなかった。
「だって・・・時間無いんだよ?・・・こうやってる間にもあの子が・・・あの子が・・・ねぇ、エタ姉ぇ・・・お願いだから・・・お願いだから・・・アレを起動してよぉ・・・」
 必死になってしがみつき、必死になって泣きじゃくり、必死になって懇願してくる・・・Eternalはそれを振り払うことができる程都合よく作られていなかった。何よりも、今の状況を打破するのにはそれ以外の策が無いのが現実だ。
「・・・分かったわNeo・・・ありがとう
 小さな声で礼を言うと、FarsEternalは自らの意識の深淵へと沈み込んでいった。

ToYs Ex System ...
              ...
              ...
              ...
Welcome          
 
 
COMMAND_         
COMMAND_         
COMMAND_         
COMMAND_Eternal System
 
 
Login FE_FFN     
PASSWD **********
 
 
#                
# KILL link_limit_sys
 
 
# eternal_system m/ll
 
 
 
System Loaded
 
linking...
linking...
linking...
 
Linked
 
 

 

 

続く

思い出す

(C) SEGA / SONICTEAM, 2000.
(C) SONICTEAM / SEGA, 2000, 2001.



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